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日本の医療に未来はあるか―間違いだらけの医療制度改革 (ちくま新書)

鈴木 厚
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日本の医療に未来はあるか―間違いだらけの医療制度改革 (ちくま新書)の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:筑摩書房
日本の医療に未来はあるか―間違いだらけの医療制度改革 (ちくま新書)のカスタマーレビュー

「バレてても直球勝負!という感じ」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-08-31

日本の医療をとりまく問題を早くから世に問うた力作だと思います。ただ、著者の断定的な表現が、現場を知っている人あるいは(批判的な立場も含めて)知ろうと思っている人には強すぎる様に感じます。逆に、無関心な人にとっては、むしろこれぐらいストレートな方がわかりやすいかも知れません。私も酒の肴に議論するような時には、こんな言い方になってしまうでしょうし、加熱するマスコミの医療批判とのバランスを考えればこれでもおとなし過ぎるでしょうし。まあ、内容は星5つ、文体は星3つということで星4つとします。

「多面的に捉えた真実に近い内容」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-03-21

目からウロコでした。2003年に出された本ですが、現在の状況を十分に反映しており、より真実に近い本だと思います。医療というものを医師ー患者間だけでなく、製薬会社や社会保障制度など様々な方向からみており、公平で論理的に書かれているからだと思います。私自身医療現場で働いておりますが、本当の問題がどこにあるのかを見誤っておりました。厚労官僚の製薬会社への天下りと海外に比べ不当に高い薬価、外資参入については今まで考えに及んでいませんでした。インフルエンザ治療薬の「タミフル」の問題でそういった方面の報道もされるようになって、状況は変わるかもしれません。正確な情報と自分で体感し考えることをしなければ、真実は見えてこないものです。真実が分からなければ、これからの医療問題は決して良い方向に向かうはずもありません。

「前著の丸写し」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-01-17

この本は著者の前著の丸写しが多い。
こういうことをするのなら、前の本は絶版にすべきではないか。
また筑摩書房も内容を吟味しこのような本を出すべきでなかった。

「国民1人1人の意識改革を」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2007-01-11

日本のこれまでの医療が、全国の「勤務医と看護師」の献身的な精神の(犠牲の)上に成り立ってきた事が、この本によって良くわかります。
同時に、厚生省や自民党の医療行政がいかに「お粗末」であったかも、良く理解できます。
「無策な政治」と「わがまま患者の増加」で、有能な勤務医は疲れ果ててどんどんリタイアしています。すでに急速に全国レベルで進行している「医療崩壊」をなんとかしたいという悲鳴に近いものを、この本から感じます。
政治・政策を代えなければ、「医療崩壊」は、止まらない事が、わかります。
そして、1人1人がすぐできる事として、「国民1人1人」が「時間外受診を控え」、医療の不確定さをきちんと理解し、「過度の安全要求を慎む事」が、わかります。
疲弊しきっている勤務医・看護師さんに、これ以上自己犠牲を強いてはなりません。
この本は、国民1人1人の認識を代える良書だと、思います。

「現場の医師の声として貴重。」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-09-04

著者の主張の正否はとくに問題ではない。現場の医師である著者が、この本に書かれている様な意見を持つ背景が問題なのである。そして、著者と同様の意見を持つ医師は多い。医師が苛烈を極める労働現場で仕事をしている事に対する不満は傾聴するに値する。では、開業医はラクで儲かっているのかといえば、そんな事もない。勤務医からスピンアウトした医師が開業医になるのである。開業医一人あたりの患者数は減っているのだ。そして外科や内科の開業医は、たった一人で、十分な医療機器がない状況下の院内で、あるいは往診先で、初診の患者に医療行為を行う事もある。強い胸痛は腹痛を訴える初診患者を、一人で、入院設備のない場所で診るときの「怖さ」は経験者でなくてはわからない。もう、「○○はラクして儲かっているのに、自分はラクでもないし儲かってもいない」などという嫉妬交じりの感情とは離れて、丁寧な議論を進める時に来ている。そうしなければ、医師がリスクの高い仕事をしなくなってしまう時代なのだから。この本はそういった危機感を抱かせてくれる。