「矛盾いっぱい」 おすすめ度:
投稿日:2004-07-07
復帰に向けた数ヶ月のリハビリの中で心に誓ったのは医療技術の革新や健保適用の問題など、 とりわけ医療政策に注力して行こうという事らしいのですが、これは裏返せば、政治家ともあろう人が闘病生活をしなければ医療問題が分からなかったと自ら告白しているようなものです。
生体肝移植は健康な親類にリスクを強制させる世論を生むと、反対の立場なのは理解できるが、生体肝移植をした親子が言ってもあまり説得力がない気がしました。 さらに、本来なら「親は我が身の命を省みず子供の命の事を考える」という事のまさに正反対の行為に疑問を感じてしまいました。
「「お涙頂戴」 では終わらない内容」 おすすめ度:
投稿日:2004-06-30
ちょっと読むと、日本の政治史に一時代を築いた河野洋平の闘病記に、河野太郎が肝臓を提供した記録として読まれるかもしれない。私も最初は単なるノンフィクションだと思って手に取ったのだが、本当は、河野太郎氏が後段で書いた、生体肝移植が安易に行われる日本の傾向に警鐘を鳴らし、脳死者からの臓器移植を推進しなければならないということが言いたいのである。
ただ、この本を読むと、河野洋平という本来ならば日本の首相になるべき政治家がC型肝炎にかかり、彼自身を苦しめてきたという事実は、日本にとっての損失であったかもしれないとも考えられる。
ぜひ、一度手に取っていただきたい。