社会医学 | 薬学 医学

患者革命―納得の医療、納得の死 (岩波アクティブ新書)

中島 みち
患者革命―納得の医療、納得の死 (岩波アクティブ新書)の商品情報を見る 患者革命―納得の医療、納得の死 (岩波アクティブ新書)をショッピングカートに入れる
患者革命―納得の医療、納得の死 (岩波アクティブ新書)の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:岩波書店
患者革命―納得の医療、納得の死 (岩波アクティブ新書)のカスタマーレビュー

「これは、ほとんどの人が、好むと好まざるとにかかわらず、関係してくる話。」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2003-02-09

 英会話だって、ネットショッピングだって、興味がなければ、やりたくなければ、やらなくてもいい。
 だが、患者となり、医療を受けることは、病弱な人はもちろん、元気な人でも、突然やって来るかも知れないことである。

 日本(人)は従来、病気のことはよくわからないから、『お医者さんに任せておけばいい』という考え方が強くて、医師の方も、『患者は何も言わず聞かず、私の言う通りにすればいい』という考えで、医療を行ってきたように思う。
 それが最近、アメリカで始まった『患者革命』が、日本にも上陸して来たらしい。

 納得の医療を受け、納得の死に至るためには、我々患者はどう変わり、医療をどう変えていかなければならないのか。それが本書の主題である。

 『インフォームド・コンセント』という言葉がある。日本語で、『説明と同意』と訳されているが、何のことやらよくわからない。

 『的確な情報を与えられたうえでの患者の承諾』とか『正しい説明にもとづく患者の自己決定権』などという訳が適切だそうだ。
 『プロ』である医師と、『素人』である患者とでは、持っている知識と経験の差は、歴然である。その差を埋めるための、十分な情報の開示、が『インフォームド・コンセント』なのだ。

 著者の姉は、メラノーマという皮膚がんで亡くなった。しかも、誤診の所為で。
 『こうした誤診は、当時より診断技術も進んだ今では起きないだろうと思いたいのですが、相変わらず、同じようなことが、今も繰り返されており、驚くばかりです。』

 がんであるかどうかの最後の決め手は、病理組織診断であり、それに拠らないと、判断ができない場合が多い、ということは、覚えておく必要があるだろう。
 忙しくて、経験も豊かな医師は、病理組織検査なしで診断(誤診)してしまうようだ。

 患者にとって、医師と同じか、いやそれ以上に大事な存在が、看護師である。その数は、相変わらず、少ない。

 医療費負担を増やしたりすることも必要なのかも知れないが、それよりもまず、看護師の数を増やすような『医療改革』を望む。

「貴重な体験と示唆」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2002-01-19

 正直に言いますと、あまり期待せずに、だいたいの内容がわかればよいやと気楽に読み始め、最後まで通読する気がなかったのですが、感動しながら一気に読んでしまいました。
 さまざまな貴重な体験をされ、それぞれに真摯に向かってこられたことが感動させるのだと思います。また、表現力もすぐれているのだと思います。

 そして、単なる体験談ではなく、多くの貴重な示唆を与えてくれます。それも、押しつけではなく、また、「頭デッカチ」にならないように。